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【1試合】2022シーズンAC長野パルセイロ選手別中間報告GK&DF編【80分にしない?】

 こんにちは、Jリーグ楽しんでますか?

 J3も早くも半分近くが消化され、近年まれにみる混戦模様となっております。

 新規加入マッチョ軍団いわきの躍進、広瀬が本気出したと噂の鹿児島ユナイテッドのサプライズ、J3の銀河系(笑)軍団岐阜の出遅れ、前評判通りの名波松本山雅・・・。

 そんな混戦のなか、今季も安定の中空飛行を続けるパルセイロは、ちょっと勝てば上も狙えそうだし、ちょっと負ければ一気に転落しそうな絶妙な順位につけており、今季もサポーターたちを、時には歓喜の渦に巻き込み、時には絶望の淵に追い込み、一試合ごとに評価が急変しております。ほんと手がかかる子ほど可愛いものですよね。3試合連続試合終了間際の失点で勝ち点失うとかほんと可愛いですよねとか言うわけないだろどうなってんだマジで。

 さてシュタルフ新体制の2022シーズン前半戦はどうだったのか、何が変わり、何が変わらないのか。喜岡の足元の技術は向上したのか。佐野のエルボーの新たな被害者は出たのか。早速振り返っていきましょう!

GK

大内一生

 横浜FCから育成型期限付き移籍で加入した直後の第5節以降スタメン出場を続け、シュタルフ監督の厚い信頼を勝ち取っている、21歳と若い守護神。加入していきなり、不安定なパルセイロ守備陣の影響をモロに受け、いわきに4失点を食らったり、3試合連続試合終了間際の失点を食らったり、試合中もディフェンダーからの苦し紛れのパスを慌てて蹴りだすようなシーンが散見されており、まさに獅子が我が子を千尋の谷に突き落としているような勢いで着々と経験を積んでいる。もはや罰ゲーム。最初のうちはハイボールのキャッチに若干もたつきがあったりしたが徐々に安定してきて、ビッグセーブなども見せており、キャッチからのリスタートも早くカウンターチャンスに結び付けたりして本領を発揮しつつあるが、正直ゴールキックからビルドアップを試みるのはそろそろ諦めた方がいいと思います。マジで心臓に悪いです。

谷田貝壮貴

 2022シーズンは開幕戦スタメン出場で、今季は谷田貝が正守護神かと思われた矢先にケガで離脱。その後、復帰するも、シュタルフ監督の愛弟子大内の加入によって二番手争いに回ることになってしまった。正直、大内と比べても実力はそん色ないレベルだと思うので、ケガを完治させたらレギュラー争いになるだろうけど、シュタルフ監督の大内への信頼が厚いのでどうだろうね。シュタルフ体制になってから一番出場機会が影響されてしまった一人だと思うので、なんとか見返してほしいところ。ラムズデールが加入したにも関わらずレギュラーを死守したアーセナルのレノのように。(結局レノはラムズデールにポジション奪われちゃったけど)

キム・ミノ

 鳥栖から完全移籍で加入した韓国人GKで、谷田貝離脱をうけてスタメンとして出場していたが、彼もまた大内の加入によって序列が下がり、谷田貝との二番手争いになってしまった。ライバルたちに比べて、いわゆる現代型GKっぽい雰囲気は醸し出していて、キャッチからのリスタートは素早いし、ビルドアップにも貢献しようとはしているので、個人的な評価は割と高め。ただシュタルフ監督の大内への信頼度を考えると、ちょっと出番は難しいのかもなあ。他クラブで出場機会得たら、普通に活躍しそうで怖い。

リュウ・ヌグラハ

 レンタルから戻ってきた今季だが、ほぼ同い年しかいないチーム編成の中で序列はおそらく一番下。まさに同い年の大内がレギュラーになっていることからも、残念ながらよほどのことがない限り出場機会には恵まれないと思う。地元出身ということで応援してるが、プロの厳しさですね。こうなったらチーム一の盛り上げキャラに転身して、例えばtiktokを高頻度で更新するとか、YouTubeで一時期やたら流行った現役選手の1日ルーティーン動画を投稿するとか(もう誰も更新してないよね)、インスタライブでゲーム実況とかしたらどうでしょうか。

DF

喜岡佳太

 シュタルフ監督の信頼をガッチリ掴み、池ヶ谷と並んでチームナンバーワンの出場時間を得ている、センターバックのレギュラー。今季はシュタルフ監督が提唱する「ORANGEの志」のうち、「A・・Aggressive Duel」によって、持ち味だったアグレッシブすぎるぶつかり稽古ディフェンスがついに合法化し、もはや殺人タックルの域に昇華。不安定すぎる足元の技術と相まって、見てる者も相手選手もハラハラドキドキさせる選手となった。巷で言われているような、「現代サッカーではディフェンダーもビルドアップに貢献しないといけない、ボールを運ぶドリブル、5レーン、サリーダ・ラボル「うるせえええ!!!くらええええ!!!!!ゴシャアアアアアア!!!!」と言わんばかりに、現代サッカーとかポジショナルプレーとかいう甘えたカタカナ言葉で軟弱な守備を誤魔化そうとする奴らに、ディフェンダーはまず相手をぶっ潰せる力があることがまず第一だというところを世間に見せつけてやってほしい。でもパス精度は上げてね(切実)。

山拓

 3バック要員かと思ったが、いつの間にか4バックでもレギュラーを張っていた。パルセイロに加入する前は上のカテゴリーでやっていたからか加入時はかなり期待されていて、別に特別目立つほどの活躍は見せられていなかった昨季までと比べて、今季はここまでかなり出場機会が与えられているが、よーいドンでも走り負けたり、イーブンなボールはとりあえず安パイでドカンと蹴っておくくらいで、別に特別目立つほどの活躍は見せていない。船橋が帰ってきてからはあまりにも不安定すぎる守備を助けるべくボランチでの起用もされていて、ロングキックの競り合いでは優位になれるが今治戦では中盤の技巧派達にほぼ押されっぱなしになる展開となり、スクランブル感は否めなかった。試合に出るたびにパス精度のことで酷評されているが、そもそもディフェンダーはまずきちんと守れることが第一だと思っているので、そこには目を瞑りつつ、とにかくまずはきちんと守れるようになってほしい(切実)。セットプレーのたびに喜岡、池ヶ谷をつかまえて何か話しかけているが、何を話しているのか気になる。「おい、あそこの席の子かわいいぞ」とか?

池ヶ谷颯斗

 今季加入したシュタルフチルドレンの1人で、センターバック、右サイドバックの両方で起用されていてシュタルフ監督の厚い信頼をうけていることを伺わせる。プレースタイルもシュタルフイズムをしっかり体現しており、身体を投げ出してデュエルする姿や相手のボールを膝ごと刈り取る守備はYSCC時代に培われたファイトスタイルで、まさに手慣れた犯行そのもの。にも関わらず、意外とカードは貰ってないということで、これに味を占めて再犯を繰り返す可能性があるので、J3に監視カメラ(VAR)が導入されないことをただただ祈るばかりです。サイドバックで起用されているときに、人への意識が強すぎて、スピードやテクニックでぶっちぎられてるシーンがたびたび見受けられるので早く本職のセンターバックに落ち着いてほしい。それでもぶっちぎられそうだけど。あと、加入時の選手紹介コメントに「ビルドアップに安定感を加える」と書いてあるが、今のところビルドアップに安定感を加える様子はあんまりなかった。とりあえず守れればいいんです、守れれば!

敷田唯

 一部界隈(主に僕)を騒然とさせた「公式サイトの加入発表時の選手紹介コメントが池ヶ谷と一言一句同じで、これコピペじゃん」騒動から時は流れ、出場機会も無く、ビルドアップに安定を加える場面はまったく無かった。がんばってほしい。

杉井颯

 サイドバックでじわじわと出場機会を増やし始めた。22歳とまだ若く、身体に無理がきくうえ、左利きの左サイドバックということでこれまで不動のポジションを築いていた水谷とのレギュラー争いに加われそうな雰囲気がある。左サイドバックが左足でクロスをあげられるっていいよねと改めて実感した。たまに右サイドバックで起用されているが、基本的には左サイドバックの時とやっていることと変わらないので問題はなし。強いて言うなら、右サイドから左足でクロスをあげるのが窮屈そうな感じ。また気迫を前面に押し出したプレースタイルで、岐阜戦のアディショナルタイムの失点は、杉井がいれば防げたと個人的には思っている(足つってピッチ外に出てた気がする)。また宮崎戦で見せた、まくり上げたハーフパンツからのセクシーな太ももが一部界隈をザワつかせ、【杉井☆セクシー☆颯】の芸名がついたとかつかないとか。

水谷拓磨

 今季からはキャプテンも任され、名実ともにパルセイロでの不動の地位を築き上げたタクマ君だが、第10、11節に突然ベンチ外となる事象が発生し、「まさかケガ・・!?」、「上カテゴリーからの引き抜き・・!?」、「監督のプリン食べた??」など様々な憶測を呼んだが、第12節から何事もなかったかのようにレギュラーに復帰した。マジでなんだったのか。相変わらずの豊富な運動量とスピードに加え、元々デュエル大歓迎だったプレースタイルがシュタルフイズムにシンデレラフィット。今季も元気に左サイドだけでなくピッチ中央あたりまで走り回っている。守備時にはそのままボールに食いつきすぎて持ち場にスペース空けちゃって、サイドから逆襲のカウンターを食らうところはまあご愛敬ということで。ただ、パルセイロはここ4年間キャプテンに就任した選手は翌シーズンにはいなくなっている(18年明神、19年大島、20年阿部、21年広瀬)ので、頼むから移籍はやめてくださいね。昇格までよろしくお願いしますね(切実)。

船橋勇真

 怪我でなかなか出場できなかった時期にパルセイロが不調になってしまったくらい、いるといないで影響の大きい右サイドのレギュラー。見た目通りの馬力と突破力と運動量で、負傷からの復帰後は、機能不全に陥っていた右サイドを立て直し、一気にチームのサイドアタックを活性化させてくれたが、それはそもそも池ヶ谷が右サイドバックやってたせいではないかというツッコミは無しでお願いします。自分でボールを持ち上がったり、周囲との連携でサイドを突破して中央に侵入していったりと現時点で変えの利かない攻撃の核となっているのでケガだけは気を付けてほしい。顔のわりにとても歯が白い。

川田拳斗

 今季は第12節の愛媛戦にようやく出場機会を掴んだ。シュタルフチルドレンで馬力と推進力のある船橋がレギュラー筆頭なうえ、船橋の負傷離脱中はシュタルフ監督の戦術を良く知る池ヶ谷が右サイドバックとして出場している関係でなかなかチャンスが巡ってこない。数少ないサイドを本職とする選手なのでもっと起用されてもよいと思うんだけど、サイドバックにするには守備力がやや不安、ウイングバックにするにはフィジカル面が不安なところもあるので、船橋が万全なうちは、よほどの活躍を見せないとレギュラーは厳しそう。Jリーグ通算100試合出場セレモニーも開催されたが、その試合ベンチ外だった川田がスーツ姿で出席しているのを見たときは、競争の世界の厳しさを垣間見た気がした。頑張ってほしい。

 後編も近いうちにアップします!アップしました!

https://note.com/makkymakimaki/n/n07ec15dc45ea