まきまきのボヤき

長野パルセイロ、サッカー、その他ボヤき

【処方箋を】2023AC長野パルセイロ選手別中間報告MF(アタッカー)&FW&監督編【ください】

後編です。2023シーズン前半を振り返るたびに頭痛がするんですが、チーム事情を良くするお薬ありませんか?

前編はこちら↓

https://note.com/makkymakimaki/n/ne7114892c0ef

MF

近藤貴司

愛媛から加入して、序盤こそケガで欠場していましたが、復帰初戦で明らかに他の選手と積んでるエンジンが違うのが良く分かるプレーっぷりを見せ、さすが愛媛で長年主力を張っていただけのことはありますね。調子の良いときはアザールみたいなドリブル突破からのクロスや、ゴール前でのチャンスメイクからなんならフィニッシュまで決めちゃったりと、なんでも入ってるサッカー選手幕の内弁当で、加えて前線からのプレッシングもサボらないんだから、これは良い補強ですね!阪神優勝や!とか思っていたんですが、パルセイロが近藤の得意な形を見せる前のビルドアップ段階でパスが繋がらず、せっかくボールを頑張って奪ったのに3秒足らずでボールを失ってしまうという致命的な弱点を露呈しており、仮に近藤がファイナルサードあたりでようやく前を向いて攻撃を仕掛けてラストパス出しても、ゴール前で味方がシュートミスってたり、そもそもゴール前に入ってくる攻撃の枚数が少なすぎて相手に囲まれて潰されて終わりな場面も多い。会社の経営陣が「うちの会社は残業ゼロです^^」とか豪語しておいて、現場ではただタイムカード早く切っていただけだったみたいな。なんか違いますね。こうなったら自分でチャンス作って、自分でシュートを決めるしかなさそうです。影分身とかして頑張ってください。

藤森亮志

2022シーズンは何点かミラクルゴールを叩き出していて、今季からは9番を背負うという大きな期待がかかっていたようですが、2023シーズンは序列がかなり下の方なんだろうなって状況です。まあ、2-0で勝っている状態で後半頭から投入された福島戦における、その後半だけで3失点して大逆転負けするという悪夢のような試合のときに見せた守備対応があまりにもお粗末過ぎた、ってのも理由としてあるかもしれません。ドリブルと運動量が武器なんですが、ボールを持った時に「あっ、今完全に何しようか迷っちゃった・・・( ;∀;)」というのが見てて明らかに伝わってくるプレーっぷりと、ピッチ上でトリプルアクセルするかのようなマルセイユルーレット風味が全体に漂う諏訪ルーレットを見せたり、サポーターの心に余裕があるときはそういうのも微笑ましく見ていられるんですけど、昇格が大きく遠のいている最近の順位を見てしまうと、違う意味でもう笑うことしかできない状態。現状では他の選手を差し置いてポジションとれるような感じがしないので、ミラクルでもいいからゴールを決めて出場機会を得たいところ。あと結婚おめでとうございます。もう弟キャラは卒業になるのかな寂しいぞ。

https://www.instagram.com/p/Cu9Iy-DPrwu/?igshid=MmU2YjMzNjRlOQ==

山中麗央

下部組織出身で10番を背負う名前がレオというパルセイロロマンの塊みたいな選手だが、今季は藤森同様、層の厚くなった攻撃陣のなかで出場機会を失っていますね。ポジションを争う相手が、ゴールを決めてる三田、シュタルフチルドレンの佐藤、幕の内弁当近藤、テクニシャン安東、金髪がチャラい西村、山本兄ちゃん、うどんの化身森川、ギャンブル特攻野郎音泉と、一癖も二癖もある個性的なキャラクターを持つ選手ばかりなので、キャラとして完全に負けてしまっている印象。ゴール前の狭いエリアで前を向いた時にテクニックを発揮できるタイプだが、そもそもゴール前でレオが前を向いて仕掛けるようなシーンが全く作れていないので、パルセイロがジルーかルカクを獲得できれば出場機会が増えると思います。サウジアラビアにクラブを買収してもらうか、長野県の予算でなんとかしてください。

小西陽向

ユース出身だがここまで1試合のみの出場。試合は見たが何回かパス出してたのしか覚えてない。頑張ってください。

三田尚希

攻撃の精度があまり良くないパルセイロの中において、貴重なフィニッシャー。呪いにかかっていたかの如くシュートが入らなかった昨年の不調からはなんとか脱し、今季は持ち前のシュート技術が光り、前線にスピードとテクニックのある選手が多く揃った今のパルセイロの中で更に得点量産、、、かと思ったが、そもそもそのスピードとテクニックのある選手達が自慢のスピードとテクニックを発揮する前のビルドアップの段階であっさりとボールを失っていて、まともに攻撃の形が作れていないのが現状。逆にある程度ショートカウンターがハマって前を向いて攻撃できてたシーズン前半戦は、決定力の高さも相まってそこそこ得点できて勝ちを拾えてたんですけど、最近は自陣でのビルドアップ時にちょっと前プレスが強くくると途端にアワアワし出して、パスがズレまくってあっさり相手ボールになるという場面が多発しているので、もう誰かがなんとかしてゴール前までボールを運んで、三田が決めてくれるのをただ祈るしかないです。あと、試合の流れとか展開とかまったくお構いなしに何の前触れもなく突然ゴールしちゃうような、いわゆる”KYゴール”が多い。類似選手だとベンテケとか浅野拓磨あたりでしょうか。この感じ、わかる人います?

森川裕基

パルセイロのなかで数少ない、サイドで勝負できるアタッカーで、左サイドで右足でボールを持った時の凄みが以前よりも増してる気がしますね。多分YouTubeでグリーリッシュのスーパープレー集~2023シーズン編~を無限リピートしているのだと思われます。これでソックスとか短くし出したらいよいよ重症なので、早めの受診を勧めるか、讃岐うどんを口に詰め込みながら、あの頃のあの純粋だった森川に戻ってくれ!!と涙ながらに往復ビンタしたほうがいいでしょう。これ以上イジると森川の奥さんに怒られそうなのでこのへんでやめときます。左サイドで杉井と絡んでチャンスメイクできるので、チーム全体が押せ押せムードの時は攻撃に厚みを出せるんですけど、そもそも森川までボールが届く前のビルドアップの(略)でボールを失(略)ので、宮阪先生に一発でロングパスしてもらうという手もあるんですが、最近その宮阪先生もお疲れのようなので、後半半ばあたりのオープンな展開になったところで途中投入して攻撃全振り無限特攻(ブッコミ)マシーンと化してもらうのが、今のところ一番いい起用法な気がします。


後半から投入される森川のイメージ図

佐藤祐太

シュタルフさんが自分の戦術を説明する時に「とりあえずあんな感じで」って指差した先にいるであろう選手ランキングぶっちぎりの1位です。おめでとうございます。ちなみに2位は池ヶ谷です。闘犬の如き果敢なプレッシングが持ち味、というか目についたボール全部往く、が人生のモットーっぽいので、人倒れるところに佐藤あり。といって差し支えないです。逆に自分が倒されてることも多いけど。イメージとしては中盤にいる池ヶ谷なのだが、そもそも中盤の池ヶ谷なのか、池ヶ谷が最終ラインの佐藤なのか、どっちが本物の佐藤で池ヶ谷なのか。そもそも佐藤は単なる概念であって池ヶ谷が佐藤なのではないか。佐藤が謎の離脱をしていたのは実は宇宙人にさらわれていて今の佐藤は全身が武装されたサイボーグ池ヶ谷なのではないか。おれがあいつであいつがおれで。今、僕はこの部分を完全に適当に書いてます。パルセイロの選手が倒れている時はだいたい佐藤か池ヶ谷あたりなんですけど、最近は倒れてても「まあ佐藤(池ヶ谷)なら大丈夫っしょ」と軽く扱われてる感が目につく気がしますが、僕もそう思います。ただ、たまに目ん玉飛び出そうなくらいのスーパースルーパスを繰り出すのでなんか意外と上手くね?と思って経歴をよくよく調べてみたら、元横浜Fマリノスジュニアユースからの前橋育英高校出身ってめっちゃエリートやんけ。闘犬佐藤どころか血統書付きのわさおでした。

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音泉翔眞

元シュタルフ監督の教え子で、縦への推進力とスピードを武器に途中出場で攻撃の流れを変えることができる貴重な切り札ですが、めちゃくちゃ大雑把なプレーと、頑張ってるんだけど頑張るところはそこじゃないんだよなあっていうのがあり非常に勿体ない。高い位置で前向いて仕掛けられれば強みが出せそうなんですけど、今のところは、右ウイングバックのポジション取りをしてハーフウェーライン付近でボールを持つまではいいんですが、そこからなぜか敵陣に単騎特攻しだしたり、狭いサイドのスペースをグイグイ突き進み袋小路にはまって打つ手が無くなるみたいな、昔イングランドによくいた若手ウィンガーのようなオーラを醸し出していますね。ウォルコットみたいな。また、だいたい困ったらヒールパスしがちなのも最近相手にバレてきているようで、せっかく敵陣までいったのにヒールパス選択して相手に奪われるみたいな場面も見た気がします。本当に見たか確証はないのでとりあえずイメージだけで書いてます。出場機会のわりにはゴールもアシストもめちゃくちゃ少ないのが寂しいので、もっと目に見える結果を出してほしいところ。

安東輝

関東リーグの栃木シティから加入したということで色んな意味で話題になった選手だが、最近はレギュラーもつかみ始めて徐々にプロの水に慣れてきた印象ですね。飄々としたプレーの中でテクニックを見せているんですけど、たまにその裏をかいたような股抜きやフェイントが思いっきり相手にバレてることがあるのがちょっとかわいいですねとかいうわけないだろ中盤でそんなプレーされたら心臓がいくつあっても足りませんよまじで。ただ、他の選手にないようなアイデアとパスセンスを持っているので、なんとか安東が余裕を持ってボールを持てるような状況を作ってあげたいところですけど、そもそもボールを大事にしましょうねまずは丁寧にパスを繋いでいこうねプレーを、ポゼッションなど不要!縦にいけ!!とパルセイロ自身が完全に放棄してるので、自分でパス受けて自分で前向いて頑張ってください状態となってます。

丹羽匠

リーグ戦では出番なし。天皇杯では出場してたけど4人同時交代のどさくさに紛れて出場してたくらいしか記憶にない。頑張ってほしい。

丹羽匠のツイッターアカウントの写真
全員顔面濃すぎて胃もたれしそう

FW

進昂平

ケガさえなけれおそらく全試合ファーストチョイス、居酒屋でとりあえず生を注文するように、サイゼリヤでミラノ風ドリアを注文するようにレギュラーに選ばれていたであろう替えの利かない主軸。最前線で縦横無尽に動き回れるアジリティにボールを引き出してのポストプレーや、ゴールへの執念、強引にシュート態勢をとれるボディバランスなど総合能力の高いフォワードなのは分かるが、今のパルセイロのなかでは明らかに無理難題を押し付けられている感は否めない。空中戦に競り勝て(172センチでしかもワントップで)、パスコースを切りながら前プレスに行け、左右に動いてボールを受けろ(パスの精度は悪め)、ゴールに飛び込め、ゴールを決めろ、こんなにたくさんの業務を押し付けられた上にORANGE大使の名ばかり役職までつけられて、これはどこのブラック企業ですか???さすがに労働基準局が動きますよ??ツートップの一角か2列目がしっかり進のサポートしてくれるような戦術なら更に輝きそうなんだけど、そんな都合よく即戦力のフォワードがJ3にくるはずもないので、頑張れ進!負けるな進!戦え進!状態になっている。


来たぞ我らの進•ウルトラマン

木原励

浦和レッズからレンタルで加入してきたが、シーズン前半戦はまったく試合に絡めていなかったもののトレーニングマッチではすさまじいペースでゴールを量産しているらしく、一部パルセイロサポ達は毎晩毎晩シュタルフ監督の枕元に立って「木原を使え、木原を使え」と囁いているとの噂も流れました(流れてない)。そんな中、満を持して起用された天皇杯ではその実力の高さを見せつけ、少ない出場時間ながらかなりのインパクトを残していました。それでもまだシュタルフ監督が要求するレベルには足りていないのか、リーグ戦での出場機会はまだ多いと言えませんが、ボールを持った時の期待感はとても大きく、また継続して起用してあげることで原田みたいに急成長することもあると思うので、後半戦の活躍に期待したいですね。

高窪健人

新卒加入以来、なかなか出場機会に恵まれていないですね。たまに後半ラストに投入されても特に何か変わるわけでもなく、なんか走り回って汗かいてたら試合が終わってた感が否めないです。それにプラスして試合には出てるんだけど印象にまったく残ってないという意味では、山王工業戦に出場した角田に近いと思います。大卒加入で今季がプロとして生き残っていけるかどうかの正念場になると思うので、まずはシュート。それから結果を残してほしいところ。

山本大貴

進の控えとしてベンチスタートになったり、進不在時は最前線になったり、途中投入でチームの盛り上げ役になったり、頼れるフォワードの駒が少ない陣容のなかで33歳フル回転しています。去年は、全盛期のベンゼマにしかできないような多くの仕事(前線で起点を作れ、ロングボールも競れ勿論一人で、守備もしろ、ゴールを決めろ、などなど)を押し付けられ、これじゃあ労基に訴えられても文句は言えないだろうな・・・と半ば諦めていたのですが、今年は優秀な中堅社員の進の加入で少し業務量が減りましたね。特に結果には結びついていませんが。今のところチーム得点王の5ゴールとこれまた33歳のベテランにどんだけ無理をさせてるんだとクレームが入りそうなので、ほかの選手も遠慮せずにどんどんゴールをしてくださいね。ってか19試合やって5得点がチーム得点王ってこれでいいんでしょうか。大谷翔平だったら13HRくらいしてますよ。


それでもこの2019シーズンよりははるかにマシです。
これ34試合やってるんですよ?

監督

シュタルフ悠紀リヒャルト

2年目の今季は「賢守速攻」を掲げてチーム作りに取り組んでいて、元教え子達やテクニックと運動量に優れた選手たちをかき集め、前線からの激しいプレッシングからの縦に速いショートカウンターでシーズン前半こそは効率的に得点を重ねて首位に立つなど昇格への雰囲気を漂わせたが、その後だんだんと前線からのプレスがハマらなくなり、単に一方的にボールを支配されボコられているような試合内容が頻発し、そのうち耐え切れなくなって失点して負けるか、最終ラインがミスって失点して負けるかという、地獄の2択負けが続いたり、勝ってる状態で少し早めの守備固めを始めた途端、捨て身の攻勢に出た相手の勢いの前に守備が決壊し同点弾食らうみたいな、思い出すだけ手足が震えて動悸・息切れを引き起こしそうになる逆養命酒。対戦相手に終始ゲームを支配され、ちょっとジャブかまされただけで大げさにガードしてしまい、ストレートを警戒してガードを高くした瞬間、がら空きのボディに渾身のブローを食らってKOされるような試合を続けているにも関わらず、明らかにセカンドプランを考えてはいない、我々はこの戦い方で最後まで突き進むんだとシュタルフ監督自身が高らかに豪語しちゃってるので、僕らはこの安全バーの無いシュタルフ式垂直上昇垂直落下ジェットコースターにしがみつくしかないんですよ!!信念を貫くのはもちろん大事だと思うんですけど、このやり方しかないんだ!になっちゃうのはいかがなものかなって思うので、まずは攻撃の際の選手のポジショニングでもう少しボール保持の時間を増やしたり、調子の良い頃に見られていたバイタルエリアでのワンタッチで繋いでゴールに侵入していくような形を増やしたり、ポジトラで簡単にボールを失っちゃうのを整備してほしい。ここまでいろいろ書いてきましたが監督としての器や人間性としてはめちゃくちゃいい人なので、どんどん上にいってほしいという気持ちもあるし、パルセイロでそれを成し遂げてほしいという気持ちもあるが、予算的にもコネ的に限られたリソースでなんとかやりくりしてるので、今のやり方が通用しなかったらたぶん3年目の終わりくらいで去就問題は当然出てくると思う。ここらで一回外国人とか獲得してみませんか?ヴェルナーとかどうでしょう?

終わり!後半戦は全勝しろ!

※この記事書いた後に新加入が発表されたのであとでこっそり足しておきます。