まきまきのボヤき

長野パルセイロ、サッカー、その他ボヤき

最近聞きまくったビジュアル系バンドの歌

MONSTER(アルルカン

アルルカンっぽさがいい意味で抑えられつつも、ロック全開でとてもキャッチ―プラスメッセージ性のある歌詞がいかにもアルルカンらしい曲。歌詞通りツノを無くし薄めメイクになった暁だが、途中の暁の語り「僕はおかしいですか!?僕はおかしいですか!!??」で、僕の脳みそがおかしくなりそうなくらいに痺れてしまった。その語りからの歌い出しの流れでの「(背後無音)もう何一つ、許せないかあああらあああ!(ドッ!シャアアアン!!」があまりにも強烈で、10万ボルトを食らった哀れなギャラドスと化した僕はこうかはばつぐんだ!でひんし状態になった。

https://youtu.be/a2MlVXCbGPc

鵺(己龍)

和風ホラーというジャンル・世界観は、もうあのリングシリーズを以てすら過渡期で貞子を萌えキャラ化し最新映画はもはやホラーギャグ化させる方向にいってしまったなか、己龍の場合は和風ホラーソングジャンルとして「無垢」が一つの到達点かと思っていたがそれを軽々と飛び超えてきた。最初から最後まで走り抜ける疾走感、それでいてギターソロ中のドラムの変則的なリズムが耳の中で渦巻く。一度聞き終わった直後にもう一度聞きたくなる無限の中毒性は例えるなら食べるラー油に近い。ちなみに僕は食べるラー油にハマりすぎて体重が4キロ増加した過去があるが、鵺を聞きすぎてパケ死(死語)するかと思った。べたべたべたべた。

https://youtu.be/4W2b-3L62EE

五月ノ雪(真天地開闢集団ジグザグ)

公式チャンネルが配信しているミュージックビデオがライブバージョンのみということなのだが、そのライブバージョンの完成度が高すぎてもはや原曲を超えているともっぱら噂の曲。一撃目から繰り出される「んねええええっ??」の問いかけからの「んなああによおおりいっああああいしいいてるううう・・・」の上がりっぷりは富士急ハイランドのジェットコースターFUJIYAMAの上昇中を思わせ、その後に来る「きいええはしいいいなあああいでええええ・・いんまああでもおおおおお(ハイトーンクリアボイス)・・・むねええのおおおくずうううtっとおおおお・・・」で落下すら許さないまま成層圏を飛び抜け、宇宙に放り出され、いわゆる逆バンジー状態で成層圏を単独突破。このまま永遠に宇宙を彷徨うリノアになるかと思ったが今度はそのまま落下し大気圏突入することになる。悲しみの中にそれでも救いを求めようとするその歌詞は、過去の優しい記憶に縋るのではなくそれでも前を向こうとする決意の一曲で、降ってきたのは五月の雪ではなく成層圏逆バンジーからの大気圏突入して地球に帰ってきた僕だったということです。
は?

https://youtu.be/hw6LADKQQvM

復讐は正義(真天地開闢集団ジグザグ)

こちらもジグザグの代表曲の一つで、いわゆる以前のジグザグの曲作りの典型だった”メンヘラ女子目線ソング”なのだが、こちらも聞いてほしいのは原曲ではなくライブバージョン。命様のハイトーンクリアボイスがライブで炸裂するのだが、注目はドラムとベース。ドラムの手数の多さ、ベースのカッコよさ、ジグザグの楽器隊の魅力がインドの電車くらい詰めに詰め込んである曲なのでこちらは映像を見ながら楽しんでほしい。龍矢可愛すぎ。

https://youtu.be/2nfHgpHMKgA

おさかな地獄(ゴールデンボンバー

90年代のビジュアル系ソングの定番達を詰め込みまくったような曲。曲全体に響き渡る「ティロリロリーーン」みたいな音、ハイハットシンバルによる「シャ!シャ!シャ!シャ!」と切るような叩き、曲の最後にある無限ループフェードアウトの終わり方、曲の最後の最後の方まで聞きたい勢は小さくなっていく音に対してあえてボリュームを上げて、最後の一音まで聞き逃すまいと耳の穴かっぽじって貪り聞こうとして、次に使うときにボリュームを最大にしていたことを忘れ、爆音で鼓膜を破壊されるという経験はラルクアンシエルLies and Truthで何度も味わったことだろう。

https://youtu.be/bC7gKWXPlbc

マリアの肝臓(ゴールデンボンバー

ここ最近聞いた中で一番天才だと思った歌詞。これはキリショー主導なのかあやまんJAPAN主導なのか分からないが、いずれにしてもその才能が恐ろしい。内容としてはコッテコテなビジュアル系バンド歌詞に、あやまんJAPANによる酒飲み風の合いの手を入れていくというものだが、これがとにかくカオス。特に「ヴェルベット(の部屋)」を「ゲロベット」にしたところと、「孤独に胸が震える」を「シラフになると指が震える」の部分は吐くほど笑った。

https://youtu.be/nrjiFEGKeSE

真っ白な闇がすべてを塗り替えても(摩天楼オペラ

こちらは正統派ビジュアル系シンフォニーヘビーメタルバンド摩天楼オペラによる超正統派シンフォニックヘビーメタルソング。摩天楼オペラのカッコいいところをすべて凝縮し、丁寧に焙煎した後にじっくり抽出、そこに各楽器隊が厳選したスパイスを振り、最後にシャネルの土鍋で炊いた白米の上に乗せて出来上がったような高貴さが全体に広がっている。苑の歌唱力ももちろんだが、なんといっても楽器隊のレベルの高さ、ドラムから漂うYOSHIKIリスペクト感も相まってもはや新しい音楽ジャンルの一つとして【摩天楼オペラ】を確立したと言っても過言ではないと思う。

https://youtu.be/Xf_ZBAtvYgg

FACELESS(NOCTURNAL BLOODLUST)

スタートからいきなり耳が吹っ飛ぶほどの重音と攻撃性で始まり、その後も休むことのない連続攻撃を一方的に浴びせられ、歌詞が始まる前からすでにタオルを投げ込まれそうになるところをなんとか堪えたのもつかの間、そんななかで繰り出される尋の歌声がもはや聞く暴力。成すすべなく尋の口から発せられるゴリラパンチをただただ食らうのみの哀れなサンドバック状態となった僕でした。楽器隊のレベルの高さもそうだが複雑すぎる進行に「これ、ライブでは録音して流すんじゃなかろうか・・・?」と聞いてて心配になる。

https://youtu.be/oXNhrT6GiIM

FOREVER(L’Arc~en~Ciel)

ラルクファン待望の新曲はひたすらに美しく、ラルクの陰か陽かの部分で言えば【爽】としか言えないような、美人な曲。ここで言う美人というのはジェンダー関係なく「あっ、この人、美人だわ」と確信するような美人のことで、人間で言うならHydeのことを指すと思ってもらって良い。あと毎度毎度MVが良い。なんかメッセージ性がありそうで途中なぜか危険信号が出るのだが基本的に意味はないと思う。こういった遊び心もラルクMVあるあるですよね、瞳の住人で燃えてる人が走ってたり、DIVETOBLUEで猫を飛ばしてみたり。一時期のちょっと陰なラルクも好きだけど、最近の前向きなラルクも好きなんですよ僕は。LINKやGOODLUCKMYWAYが好きな人は多分激ハマリすると思う。

https://youtu.be/jVlezpAcRRo

カタストロフノート(DIAURA)

コッテコテドロドロアブラマシマシビジュアル系ド直球バンドのDIAURAが見せたスーパーアダルトソング。曲がエロ過ぎて青少年健全育成条例に引っかからないかがマジで心配。全人類がヨダレを垂れ流すくらいに大好物であろう、いわゆる「決して結ばれない束の間の恋に囚われたボクの悲しみ」を歌った曲なのだが、これをDIAURAが歌うことでこんなにも世界観がエロスとカッコよさに染まってしまうのかと脱帽した。ロケ地である横浜に残り香を嗅ぎに行こうかと思った。yo-kaが「綺麗に幕を引けるほど簡単にできた頭じゃないから」とかド真ん中ド直球な歌詞を歌ってることがすでに変化球といっても過言ではない、直球に見せて微妙な変化をしているという意味ではツーシームに近いのだが、実はナックルボールでした!というビジュアル系バンド界の山崎康晃

https://youtu.be/-CEhgM-_HQA

CRIES OF ART(RAZOR)

始まりはスローテンポな感じなので、「あ、今回は壮大な感じでじわじわ攻めてくるのかな?」と思わせておいていきなり強烈な一撃を浴びせてくる、雪合戦の雪玉の中に石を仕込んでくるような凶悪さを持った曲。それでいて途中すげー柔らかい雪も仕込んでるからもうどれに当たっていいのか分からない。常に身構えておかないといきなり爆音のビンタしてくる分、事前にちゃんとビンタする予告をたっぷりしてくれる蝶野のほうが全然優しい。このミュージックビデオのハイライトはなんといっても衍龍のギター回しが2回も見られるところ。出し惜しみなくギターをぶん回してくれる衍龍はそのうち、ギターでヌンチャクしだすんじゃないかと期待している。

https://youtu.be/k_z1t_n7rT4

みんなもドンドンビジュアル系ソング聞いてくれよな!米津ばっかり聞いてるなよな!