【天国】ヨーロッパサッカー移籍市場リーグ別所感2021【地獄】
2021夏のヨーロッパサッカー移籍市場が閉じましたね。毎年この時期は、各サッカー情報誌などはこぞって「〇〇が〇〇に興味!」やら「ポグバ、ついに移籍か!?」やら「〇〇が○○をリストアップ!!」などなど、火のない場所から煙がモクモク上がるような話題を振りまいています。我がパルセイロもそろそろ「横浜Fマリノスからマルコス、チアゴ・マルチンス、前田大然を獲得!」など景気のいい話が出るかな、と思ってましたが、一切出ませんでした。「長野パルセイロがマルコスジュニオールに興味!」と聞くと、どんな意味での興味を抱いてるのかなと、なぜか笑いがこみあげてきますね。
さて、8月31日といえばヨーロッパサッカーファンにはお馴染みの移籍市場締め切り日、通称【デッドラインデー】ですね。欧州の各クラブが締め切り日ギリギリになって駆け込みで移籍話をまとめ上げる、まるで夏休みの宿題のような話ですが、このデッドラインデーには悲喜こもごもなドラマがたっぷり詰まっていて、一部の(変態)移籍話大好きマン達は徹夜でこのデッドラインデーの各クラブの獲得発表を注視しています。ほんと変態共です。
思い返せば、前日まで「このクラブが好きだから移籍しないよw」なんて言ってた選手が翌日「僕はクラブに評価されてなかった」とかいってオサラバしていたり、それまでの信念も方針もすべてかなぐり捨てて金を積めば獲得できそうな選手をかき集めて「強力なスカッドが揃った」と言ってみたり、なんてこともデッドラインデーには起きてきました。
https://arsenal-funfun.com/in-lockdown-with-per-mertesacker/
自分で言っちゃダメだろw
そんなデッドラインデーの移籍情報もだいぶ出揃ったこの段階で、各クラブの補強通信簿を書くというのは大手情報誌やクラブのファンたちに任せて、ここでは各リーグ別の所感をまとめたいと思います。
そう、ただ単に各クラブ別に書いていくのがめんどいだけであります。
プレミアリーグ
さすが金満リーグだけあって、この状況下でも関係なく?大金が飛び交った。元々豪華なメンバーが揃っているメガクラブ達は、いずれも超大型補強を敢行。シティの”短ソックス王子”グリーリッシュ、チェルシーのルカクはいずれも100億円超のビッグディールだし、上位陣以外の他クラブも20億円、30億円をポンポン払って選手を買っていく。すげー金遣い。値札見ないで買うやつかコレ。実は地味にスパーズとアーセナルも結構な金額使っているのだが、獲得する名前がマイナー過ぎてあまり話題になっていないように思える。アーセナルは相変わらず若手に大金かけてた、ラムズデールに45億円て。あと、頑張れ冨安。
https://twitter.com/Arsenal/status/1432821756373442560?t=p6aJLdgSjNoVlyuUpkTaFw&s=19
また、今年は特にヴァラン、サウール、ロメロ、サンチョなど、他リーグからスター級をごっそり引き抜いてきた。えげつない。極めつけはCロナウドのマンチェスターU移籍。こんなことできるのはPSGかプレミアリーグしかない。観客もがっつり満員で入れてるし、ここにはヨーロッパサッカーの熱狂が戻ってる!金 is 正義!マネーアンドラッシュじゃ!
https://twitter.com/TikiTakaConnor/status/1432988986595844097?t=hJvJOnQ91mywcyce-j8zkQ&s=19
なんかの縁でパルセイロにも移籍連帯貢献金入りませんか?ダメ?
リーガエスパニョーラ
一言で言うなら、貧乏。これに尽きる。リーガの醍醐味と言えば、バルセロナ、レアルマドリードの大型補強合戦に、アトレティコがそのおこぼれを頂戴をして、セビージャはフランスあたりから有望な選手をこっそり獲得してるって絵面なんだけど、まずそもそもレアルマドリードが主力クラスをぶっこ抜かれてるってのが異常事態。エムバペに250億円!という景気のいい話は浮上してたがそのままお流れとなり、ちゃんと獲得したのはカマヴィンガ。悪くはないんだけどなんか違うんだよなぁ。ラモス、ヴァランもいなくなったし、ベイルとアザールにいたっては、ブックオフでも10円査定の引き取りになりそうだから仕方なく残したっぽいし。銀河系時代は良かったなぁ・・・。
https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=83287
そしてこの夏、ある意味一番の話題をさらったバルセロナは、給料が払えなくてメッシを放出する失態を見せた上、デッドラインデーにはメッシ不在後のエース候補だったグリーズマンもアトレティコに出戻り移籍してしまった。グリーズマンからすれば、バルセロナが超豪華客船だと思って意気揚々と乗り込んでみたら、船底はベニヤ板だったので逃げ出した、みたいな気分か。ということで、昨シーズンの終わりごろまではメッシ、グリーズマン、アグエロとかいう世界最強3トップが期待されてたのに、今やデパイ、ブライスワイト、ルークデヨングという、エールディビジの首位クラブのほうがもうちょっと豪華なんじゃないかといわれる面子になってしまった、悲惨すぎる。ブックオフでも買い取り拒否しそうなデンベレとコウチーニョは知らん。他クラブも金がないのか、フリー移籍やユースからの昇格でお茶を濁す状態。こんなんだからスーパーリーグ構想が出てくるんだよなとは思いつつ、とにかく移籍話については明るい話題はひとつも無し!あと、頑張れ久保!
セリエA
セリエAも金が無さそうだなとは思ったけど、意外と資金投入して大型補強してる。ユベントスはロカテッリに50億円かけてるし、ローマもエイブラハムに50億円、中々の大金なんだが、エイブラハムについてはちょっとお祭り価格な気もする。たぶん、ホントはケパとエイブラハムのセット価格で50億円でどうでしょうか?だったのが、「ケパはいらん」ってなったんだと思う。頑張れケパ。
https://www.soccer-king.jp/news/world/eng/20180809/808171.html
ケパの全盛期(セリエAと何も関係なし)
ただ大半のクラブは、深刻な財政難なのが透けて見える地味な補強に留まり、有力だけど元クラブでは余剰人員になっているような選手をレンタルで確保するというケースが多く見られる。ミランですらフリー移籍とレンタルを駆使してなんとか戦力を保ってるし、優勝したインテルも、その立役者だったルカク、ハキミを放出せざるを得ない状況で、代わりに来たのがローマを戦力外になったジェコ御年35歳という、クリスマスプレゼントとして幽遊白書の格闘ゲームが欲しかったのに、なぜかサンリオキャラクターのパズルゲームを買ってきた僕の父親のようになんとも言い難い買い物をした。あのチョイスは、今思い返しても謎に溢れたセンスだと思う。そんな今季のセリエAは、飛び抜けた選手層のクラブがないということでかなり混沌としたリーグ戦になるんじゃないでしょうか!マジでラツィオとかが優勝してもおかしくないと思ってる。
ベストイレブン11人中4人+クリロナが国外へ移籍する異常事態
ブンデスリーガ
相変わらず【バイエルンミュンヘンVSそれ以外】状態のリーグで、今期の補強も例年通り、バイエルンミュンヘンの一人勝ち状態。バイエルン恒例の、”他クラブの主力全部抜く”作戦が今年も発動し、近年躍進してるライプツィヒから守備の要ウパメカノと主将のザビッツァーだけでなく、ついには監督までぶっこ抜いてきた。正に鬼畜の所業。対抗馬を上げるにしても、ドルトムントはサンチョ移籍で単純に戦力ダウンしてるし、他に目立つような補強をしているクラブも無し。現状、監督が小柳ルミ子だったとしても、バイエルンミュンヘンが優勝すると思う。しいて言えば、ハーランドがいつ移籍するのか気になるくらい。個人的には、レヴァンドフスキの後釜としてバイエルンミュンヘンに移籍してドルトムントサポーター達を激怒させたうえ、バイエルン対ドルトムント戦でドルトムント相手にゴール決めて座禅ポーズかましてるのもちょっと見てみたい。ミュラーとハーランドがチームメイトとか、暑苦し過ぎてニャブリが嫌がりそう。
https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=75108
ここまで言っておいてバイエルンに移籍したら笑うw
リーグアン
メッシ。今年のリーグアンはメッシ。それとPSG。グエンドゥージがマルセイユ加入とか、”サッカーの上手い軽トラ”ことシャキリのリヨン加入とか、オナイウとか植田とかマジで霞むくらいにPSGしか話題になってない。モナコあたりが面白い補強してないかなと思ってみたけど、そういう面白い補強は今年は全部セリエAが持って行ってしまった!残念!ジルーですらミランで戦力になってるレベルだもんね!ということで、今年のリーグアンは【メッシが何ゴールとるか】になるんじゃないでしょうか。とりあえず僕から言えることは、リーグアンの各クラブはちょっと有望な若手はすぐに試合でたくさん使ってあげて、「お兄さんお兄さん、いい子いるよw」などとアルテタの耳元で囁けば、30億円くらいで買っていくと思うので参考になれば幸いです。そしたら僕に5億円ほどください。
以上!今年もヨーロッパサッカー楽しみ!