まきまきのボヤき

長野パルセイロ、サッカー、その他ボヤき

AC長野パルセイロ外国籍選手列伝(J3以降)


誰も書いてないだろうしこれもパルセイロを啓蒙するいい機会なので書いてみた。この方たちの完全にパクリである。

https://note.com/tkq/n/naf6aa4f4aec0

https://note.com/rmj/n/n045e40438c0f

◆高慶汰 コ・キョンテ、MF(2014~2016)

長野パルセイロJリーグ入りと同時に高卒で加入した韓国人選手だが、柏レイソルの下部組織出身でウィキペディアでも出身地が東京足立区になっているのでむしろ日本人扱いにしてもいいと思う。(アンダー世代では韓国代表入りしているようだ)パルセイロでは2年ほど在籍しているが出場はわずか1試合。ちなみに私はプレーを見た事はない。CB、守備的MFの若手有望株として期待されていたが、当時のパルセイロにはCBは不動の大島がいたり守備的中盤にも有永が君臨していたので出場機会が厳しかったようだ。パルセイロ退団後の今でもJFLで現役バリバリやっている。一安心。
ツイッターを早くから活用していたようでパルセイロ加入もレンタルバック復帰もすべてツイート報告しているのでサッカー選手のSNS活用の先駆け的存在といってもいい(2012年くらいからやっているのは確認)

https://twitter.com/1108mina

金永基 キム・ヨンギ、GK(2014~2016)

長野パルセイロJリーグ入りと同時に加入した、ベルマーレやらアビスパやら当時のパルセイロから見れば「雲の上の存在」ともいえるクラブから加入した期待の守護神候補だった。だが実はパルセイロ加入前までの6年間、出場機会はわずか4試合と控えの控えともいうべき扱いをされており、パルセイロに加入してからも、大卒加入新人としてサポーターの人気を集めていた田中にレギュラーを明け渡し結局パルセイロでも出場機会は3年間で1試合のみだった。ちなみに私はプレーを見た事はない。
湘南、福岡、大分という、一癖も二癖もあるJクラブを経験していることから、JリーグビギナーのパルセイロにJクラブの苦労や田舎クラブの様々な経験や困難を伝える兄ちゃん役としての獲得だったのではないかと邪推している。

※湘南、福岡、大分、長野と荒廃した地域で揉まれる前の若かりし頃のヨンギ

◆ムリロ・アルメイダ、FW(2015)

当時宇野澤以外に頼りになるFWの不在が懸念されていたパルセイロが、大分トリニータさんからレンタルで獲得した、パルセイロ史上たぶん初の外国人代表経験者(ブラジル人だけど東ティモール代表)185センチ86キロの恵まれた体格と当時25歳という年齢、また何より「ブラジル人フォワード」という夢とロマン溢れる存在がついにパルセイロに加入するということで地元の期待は過熱。長野駅に新幹線が通った以来の衝撃のニュースとして地域の活性化に繋がったと思われる。(個人の感想です)
だが、一切試合に出ることはなく結局何もしないまま大分にレンタルバック。そのまま退団していった。ちなみに私はプレーを見たこと(略
加入前は「ゴール前での迫力がある!」「ヘディングに強い!」などと噂されていたが長野の地でそれを見せることはなく、「田舎に引っ越した人が味わう、田舎特有の排他的空気」にメンタルをやられてしまったのかと思うと、いくら地方に新幹線が通ろうともそこに住む人たちの意識が変わらないと地方は活性化しない。多様な文化を受け入れて、地域活性化をする為には観光地長野として駅ビルも豪華にしなくてはいけないと気付かされる一件となり2015年に長野駅ビルが豪華に改築されたと思われる。

キレイになった長野駅、まるで南長野陸上競技場からUスタジアムになったかのようである。

◆パク・ゴン、MF・DF(2015~2016)

即戦力の守備的中盤、センターバックとしてアビスパ福岡さんより加入した韓国人助っ人。福岡ではバリバリレギュラーとして活躍しており、パルセイロでもレギュラー格として大きく期待されての加入だったが、センターバックは大島、内野の日本人コンビが固定され、守備的中盤はパルセイロの心臓有永と現営業職の大橋、パク・ゴン以上に期待され加入した仙石が主に起用されていた。本職はCBなんだろうけどそこにポジションは無く、中盤でなんとか頑張っている印象だったが、展開力に期待ができないため、ただでさえボールが前に進まない、で有名だった当時のパルセイロ中盤の構成に拍車がかかるようになってしまっていた。
結局、パルセイロでCBをやることはほぼ無くその後J2ザスパクサツ群馬に個人昇格していったがそこでCBでガッチリレギュラーをつかんでいたのでやはり適正はCBのようである。
人間、環境が変われば能力を発揮する事もあるという事実に改めて気づかされる一件となったが、その年の群馬は圧倒的失点数の最下位でJ3に降格してしまったので、彼にとっては何とも言い難いシーズンになってしまった。もちろんパク・ゴンだけのせいとは言えないが。
今は兵役の関係で韓国に戻ってプレーを続けているらしい。

※珍獣パクゴンとか普通にいそう

金信泳 キム・シンヨン、FW(2015)

2015年J3、過去数年間エース宇野澤におんぶに抱っこ状態だったパルセイロが、宇野澤が点が取れなくて誰が点取れるの?状態に陥った上、当時J3首位だった「異常得点力集団」レノファ山口を追いかけきれず、深刻な得点力不足を解消するために獲得した日本生活の長い韓国人FW。
サガン鳥栖セレッソ大阪に在籍していたり、ヴァンフォーレ甲府時代には2ケタ得点をしたことがあったりしてJ2昇格への起爆剤としてサポーターの期待が集まったが、まったく試合に出る事はなく、そのままパルセイロは昇格を逃し、彼自身もわずか3カ月で退団。本当に「なんで獲得したの?」と誰しもが疑問に思う獲得劇だった。ちなみに私はプレーを(略
過去に多少実績を残した選手を無理やり獲得し、何試合か起用してから見限るなら話は分かるが、実戦で一度も起用することなく放出するってどういうことなんだ、よっぽどトレーニングでダメだったのか、本人が苦手とかいう夏はもう終わってるだろそもそも夏は苦手ってJリーガーとして致命的じゃねーかそれなら獲得前に気付けよと私の中のリトル私が叫んでいる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E4%BF%A1%E6%B3%B3

◆ジョニー・レオーニ、GK(2016

クリスプラットそっくりな写真。


当時Jリーグで流行りつつあった外国人キーパーブームに乗っかったのか攻撃的ポジションの補強が当たらないなら長所の堅守を更に強化しようとしたのか分からないがとにかく獲得した、まさかのスイス代表経験ありチャンピオンズリーグ出場経験ありの実力派ゴールキーパー
4月に加入しこれで今年はゴールマウスは安泰かなと思ったらなぜかベンチにも入らず、もしや言語の問題かそんなん加入前からわかってんだろやっぱり長野は異文化に厳しい村社会の排他的空気が蔓延してるのかと嘆いていたが夏場にいきなりベンチ入りすると即レギュラーを獲得、リーグ後半戦はフル出場した。やはり元代表経験は伊達ではなく高い身長や身体能力を見せつけパルセイロの持ち味だった堅守を更に引き締めるかと思ったが実はそんなことはなかった。
当時パルセイロのDF陣は混迷を極めており「本職CBがダメだから本職SBをCBに起用したら、相手のデカいヤツに身長差ミスマッチ突かれてヘディングぶちこまれる」とか「相手からDFラインに蹴られたクリアボールの目測見誤ってキーパーと1対1になり失点」というギャグみたいなシーンを連発。キーパーだけでなんとかできるレベルではなくレオーニがどうとかというよりチームとして堅守は崩壊していた。
結局シーズン終了までレギュラーを張って、来シーズンは日本語も覚えて更に実力発揮するかな!と思っていたらまさかの栃木移籍を発表(この年栃木はJ2昇格を決めていた)。つまり、日本に慣れ日本語を覚えた元スイス代表ゴールキーパーを他チームに差し出すという結果となった。
その翌年2017年にレオーニは栃木でレギュラーとしてJ2で活躍。パルセイロは2016年のレギュラーキーパー2人をあっさり放出し更なる迷宮へ突き進む。
この年くらいから一部サポの間では「パルセイロはよそ者には厳しく、地元色に染まった選手は好待遇しているのでは?」と囁かれるようになり、それが次に紹介するコンハードの悲劇を生むこととなった。

かの有名なパトとの2ショットを発見した。

思えばパトはここが全盛期だった。

◆コンハード、FW(2016)

2016年、J3の中では潤沢な資金力を持ちながら深刻な得点力不足に悩むパルセイロが導きだした回答が「調子の良さそうな、点のとれそうな選手をとっかえひっかえ起用する」というもので、その年在籍した様々なタイプのFW(ベテランタイプ、タワータイプ、運動量タイプ、裏抜けタイプ、ポジショニングタイプ、万能タイプ、ゴリゴリタイプ、元日本代表タイプ)を毎試合次々と送り出しては玉砕していくその様子は「ピクミン作戦」とも揶揄されていたそんな中、新たに獲得したのがこの「ロマンタイプ」のブラジル人FWだった。
ムリロから続いて二人目の、またパルセイロとしては自前で獲得した初のブラジル人選手とあって、パルセイロのブラジルネットワークはどんなものか、もしかしたら昔のアルビレックス新潟みたいにブラジル人ガチャで大当たりしてのし上がっていくんじゃないかと期待を抱かせたが、そんなことはなかった。
過去の経歴を見ても、もう25歳なのにブラジル国内リーグでの結果は乏しく毎年のように移籍を繰り返しているあたり明らかな地雷臭を漂わせていたが、それでもパルセイロに加入してからは主に途中出場での起用がされ、ドリブルを仕掛けたり(抜いたとは言ってない)フリーキックを蹴ったり(精度のことは言ってない)、ゴール前でのシュートの意識も高く(入ったとは言ってない)、良くも悪くもブラジル選手らしい選手だった。
もう少しチャンスを与えてあげたらもしかしたらもう少し活躍できたかもしれないが、ただこういう良くも悪くも目立つ外国の選手はパルセイロ村では目を付けられやすく、チームの空気、連携という意味では今一つ貢献できず、村の掟・秩序・連携を大事にする田舎クラブでは4ヶ月在籍するのが精いっぱいだったようだ。
漫画では、こういう古い慣習・秩序を大事にして身動きのとれない村は、外から来た異国人によって新しい道が切り開かれみんなが目を覚まし前向きに生きていくというのがセオリーだが、現実では村の鎖国感が強すぎて異国人が疎外され早々に見切りをつけられてしまうことが多いが別にパルセイロのことは言ってないですよ。
今調べたら、パルセイロから出た後モルドバ行ってヨーロッパリーグ出てるらしい。長野が育てた。

パルセイロが誇っていた白黒ツートップ


コンハードを最後に外国籍選手の獲得はほぼ無くなり(新卒ならいる)、オールジャパンの精神で頑張っているが結果は一向に出ていない。がんばれフロント。