まきまきのボヤき

長野パルセイロ、サッカー、その他ボヤき

にわかサッカーファンでも通ぶれるワールドカップの振り返り方

ワールドカップ、面白かったですね。
まさか、仕事先の70歳のおばあちゃんまでワールドカップの話題を出すとは思いませんでした。

これまでワールドカップといえば一部の変人たちが番組表とにらめっこしつつ深夜にゾンビのごとく起き上がり、もしくは徹夜を視野に入れつつゾンビのような眼で起き続けテレビの前に陣取り観戦するもの。。。という印象だったかと思いますが、今大会から視聴環境がこれまで大きく変わり、大半の人がスマホから手軽に気軽に生観戦したり見逃し視聴することができた、という点がとても大きな出来事だったんじゃないでしょうか。

さて、それによって世間のなかにはいわゆる”にわかサッカーファン”というか、ワールドカップだからサッカーを見たという人がこれまでよりもとても多く増えたんじゃないかと思います。

そこで今回は自分がにわかだと思ってる方や、自称にわかの方、にわかといいう言葉を隠れ蓑にした重症なサッカーファンの方に向けて、にわかでも通っぽく会話できるワールドカップの振り返り方を考えてみましたので、ぜひご覧いただきサッカーオタク達(主に僕)との交流をして頂けますと、サッカーオタク達(主に僕)はとても喜びますので、何卒よろしくお願い申し上げます。ちなみにめんどくさくなったら離れてくださいね。

①とりあえず選手の名前を言う

超有名どころの「メッシヤバい!」、「エムバペヤバい!」あたりを安易に使ってしまうと「コイツ、にわかだな・・・。」とバレてしまうので注意。コツとしては大エースの比較的近めのポジションにいながらアシストもゴールもそれほど記録していない選手を話題にあげることで、アルゼンチンであればデ・パウルあたりが適切。「デ・パウルが地味に効いてた。」、「デ・パウルがスペースを作っていた」、試合に出ていない場合においても「デ・パウルを休ませることができた」ととりあえず言っておけば、にわかだろうがなんだろうが「サッカー詳しい!」となるはず。またフランスの場合は、例えどんな話題を振られようとも「ベンゼマいないのにね!」で乗り切れます。
例)
「フランスの攻撃すごかったねー」
あなた『しかもベンゼマいないのにね!』

「ジルーのポストプレーが上手かったね。」
あなた『ベンゼマいないのにね!』

イングランドに勝ったのが大きかったのとグリーズマンの献身性、守備の安定が結果に繋がったね」
あなた『ましてやベンゼマいないのにね!』

また、フルネームで選手の名前を呼ぶのも小技として非常に有効でポイントアップに繋がる。
例)
エムバペ→キリアン・エムバペ
アクーニャ→マルコス・アクーニャ

②強い国の、呼ばれていない選手を褒める

上記と似ているが、【強そうな国で招集されていない選手】を褒めちぎるのもとても有効。特にグループリーグで敗退したスペイン、ドイツ、ベルギーあたりだとさらに効果的。スペインならとりあえず「ボルハいればなあ・・・」、ドイツなら「ヴェルナーいればなあ・・・」、ベルギーなら「アザールいればなあ・・・」とぼやくようにいう事で更に信憑性もアップ。どんな選手なのか詳細なぞまったく知らなくていい。ちなみにアザールに関しては普通にいて試合にも出ているのだが、そういう場合でも「え!いたの!全然存在感なかった!!」とでも言っておけば良く、間違って試合に出ている選手の名前を出してしまっていても問題なし。どうせ強豪国なんて優勝以外は全部失敗みたいな論調ばっかりだから。ブラジルならフィルミーノ、日本なら大迫あたりが適任。特にブラジルの場合は有力な選手が多すぎて誰を呼んでも呼ばなくても何かしら論争が起きるので、とりあえず知ってるブラジル人の名前を言っておけば良いまである。ブラジルを批判することでそれもまた通っぽさにつながる。

③5バックを褒める

今大会はとにかく【ウチの5バックお披露目会】かというぐらいに5バックが流行ってた。以前は猫も杓子も4-2-3-1、4-3-3だったのにこれも時代の流れなのだろうが、にわかとしてはここを見逃すわけにはいかない。躍進したモロッコ、ひと時の盛り上がりを見せた日本も5バック。ということで、これを話題にあげることで戦術についても詳しい感を存分に醸し出せる。日本の話題が上がったなかでここぞ!のタイミングで「あの5バックで流れ変わったよねー」と一言言うだけでその場は一気に日本代表感動をありがとうキャンペーン会場となり、あとは何も言わずとも勝手に話がブラボーブラボーと盛り上がるであろう。その中で知ってる単語をかいつまんで一言二言会話に参加すればいい。隙あらば5バックを差し込むのだ。

④あらゆる国にメッシを混ぜ込む

サッカーを知らなくてもメッシくらいは聞いたことはあるだろう。そしてメッシがアルゼンチンだということが分かればあとは”もし、他の国にメッシがいると仮定したら”という空想話を持ち込むのも通っぽい。代表的なのは「スペインにもメッシがいればねー」というもの。ありえない話なのに、そこから会話が膨らんでいく。この話は、もう10年以上前からサッカーオタク共の会話にちょくちょくのぼる鉄板挨拶トークいわゆるアイスブレイクのようなものなので、この話を差し込むだけで「この人がどれくらいのサッカー視聴歴なのか」がなんとなく分かる。他にも「ドイツにメッシがいればねー」とか「オランダにメッシがいればねー」などと言っておけば実にそれっぽい。実はコレ、「もし宝くじが当たったら」などといった妄想トーク術の亜流で、実現しえない夢を語ることで現実と妄想の区別をつかなくして今何の話をしているのかを曖昧にしてワケわからなくしてしまう効果も狙えるので、できればこのままそっと会話を終わりにしたいときなどに使うと良いと思う。

⑤5人交代の話題に触れる

今大会から選手が5人も交代できるようになり、それにより戦術の幅が大きく変わったのだがにわかにはそんなことは良く分からない。だが、それでいい。大事なのは”選手を5人変えてもOKになった”ということだけ。とりあえず会話の節目に「やっぱり5人交代はデカいよなー」となんとなく呟くだけでいかにもそれっぽい。勝ってようが負けてようが万能に使える魔法の言葉。とりあえずキャスティングするだけで全体的にきな臭く独特且つ怪しい雰囲気が作れる北村一輝のようなフレーズ。

⑥開催時期に触れる

「そういえばワールドカップって夏にやってなかったけ?」というあなたは相当鋭い。そう、これまでのワールドカップは夏にやっていたのだが、今回の開催地はカタールというクソほど暑い国で実施する関係で11月~12月開催という涼しい時期での開催になっている。そのせいであらゆるサッカー強国が労働基準法を無視したような殺人的過密スケジュールで試合をしているのだが、それはまた別の話。とりあえずにわかは一言「今回のワールドカップは開催時期がなー」と言えばいい。あとはサッカーオタクが勝手に話を膨らませてくれるし、恐らくそこからモドリッチがいかにすごいかという話に展開されていくことが容易に想像できる。開催時期の話+選手達はしんどい=モドリッチすごいの方程式。

⑦出場していない国を褒める

これも④に似ているが、とりあえず出てない国を話題にあげたり、次回大会の優勝候補にあげたりするのも良い。今回で言うならイタリアが非常におすすめ。選手の名前なぞ分からなくても、「次こそイタリアがくる」とか言うと途端に通っぽさが出る。また更に攻めた内容でいくと、スウェーデンノルウェーあたりを名指しして頑張れ!とか言っておくと今回はダメだったけど4年後まで見据えてますよ感が溢れて、もはやサッカー界の未来を見ているのかぐらいに思われる。ただ間違っても露の名前を出してはいけない。

⑧ブラボーを日常会話で使う

日本代表の長友佑都がインタビューやらなんやらで連呼しまくってた【ブラボー】の言葉。とりあえず日常の中で何か良かったことがあったら使ったらいいんじゃないでしょうか。

⑨「次はJリーグだね!」で話を終わらせる

にわかたるもの、引き際を間違えない事も非常に重要。下手に会話を引き延ばしてしまうと自ら墓穴を掘ることになりかねないので、難しい話になってきたらとっとと話を終わらせてしまおう。「次はJリーグだね!」と言うことでワールドカップの時ばかりサッカーの話題を若い女子に振ってくるめんどくさいサッカーオジサン(主に僕)を黙らせることができる。ただ、なかには「(この子、Jリーグにも興味あるのか?)」と勘違いを起こし、更に会話を広げようとして「パルセイロで夢を叶えないか?」などと意味不明な言動を繰り返すめんどくさいサッカーオジサン(主に僕)もいるので、そういう人からはそっと距離を置くことをオススメする。

PK戦だけは見ておく

とりあえずPK戦だけでも見ておけば、会話の大部分は制することができる。どうせ日本の大半のワールドカップ視聴者は深夜まで起きて脳がバグった状態で観戦しているので試合内容とか戦術うんぬんかんぬんなんて覚えてやしない。PK戦の印象はその試合のすべての印象を変えてしまうくらいにインパクトがあるし、PK戦だけなら約10分もあれば見終わる。なお、PK戦を語る時に使うワードは【よく触った】、【コースやばい】、【駆け引きうまい】の3つだけで良い。

優勝がどこだとか、MVPは誰だとか、そんなことよりもサッカーがスマホで視聴できるようになったことがとても素晴らしいことなので、とりあえず今はAbemaさんとウマ娘に課金してくれたすべての皆さんに最大級の賛辞を込めてこの言葉を送ります。

ブラボー。